日別アーカイブ: 2014年8月24日

調査区1の拡張

8月24日

本日も雨が断続的に降っていて、作業が残念ながらあまり進みませんでした。現場では雨が降ると、掘削しているところが濡れてしまい、土層の変わり目などが分かり難くなってしまいます。ですので、雷が鳴ったり、雨が降りそうになったりすると、作業を止めて遺構にブルーシートを被せた後、組み立てたテントの中で雨宿りをします。雨が止むとまたブルーシートを外して作業をすぐ続けることができます。

例年通り、湿気や蚊なども大変ですが、去年と同じように雨が最大の敵になりそうです。

本日は現場に着いたら、雨水がかなり溜まっていたので、水を汲んで、ブルーシートを外しました。

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次に、昨日設定した拡張トレンチの掘り下げに入りました。拡張区が二つあって、調査区1の窯の広がりが明らかになりそうな場所に設定しています。

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作業が平行する二つのトレンチで同時に進んで、お互いに状況を確認しながら土層を読みながら掘り下げていきました。まず、表土、という私たちが毎日歩いている一番上の層を剥ぎました。その下に黄色い流土が分厚く入っていました。

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この流土の掘削の途中で雨が激しく降り始めて、本日の作業が中止になりました。

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遺構が濡れて崩れたりしないように、ブルーシートを掛けてから宿舎に戻りました。

明日に備えて晩御飯をしっかり食べて体力が落ちないように気をつけたいと思います。

(J)

去年の検出面を露出

8月23日

断続的に雨が降る日々が続く。

去年の埋め戻しの際に遺構面を土嚢(どのう)袋で埋めて、その上に表土を被せました。本日は一年ぶりに表土を剥いで、その下に眠っていた土嚢袋を全部取り上げました。

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表土を外したら、詰めてあった土嚢袋が姿を現した

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土嚢袋が全面的に出ている

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土嚢袋を外したら、去年まで掘削していた遺構面が出た

しかし大量に発生した土嚢袋を何とか処理しなければなりません。そこで、調査区とその東側にある崖の間に土嚢溜めを作りました。これは、今後の掘削で出る土を溜めておく場所として設けました。

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調査区1の奥に詰めた土嚢袋が見える

また、調査区1の窯の広がりをより鮮明に把握するため、二つのトレンチを新たに計画しました。これらは調査区を繋ぐ南北方向に走る配置で、明日から拡張する予定です。

慣れてくると、怪我などをしてしまうこともありますので、気を引き締めて明日また頑張りたいと思います。

(J)