埋め戻し開始

今日は、昨日までとはうってかわって、陽光が顔を出して気温も上がり、暖かい春がやってきたことを実感させる一日でした。
寒さ厳しい時期から始まった西山1号窯の発掘調査も終了に向っています。

DSCF6299

ちょっと寂しいですが、再び現れた平安時代の窯に「さよなら」を言わなければならない日がついにきました。
当時の陶工は千年以後の私たちが自分の姿を追求するとは思いもしなかったことでしょう。
彼らの営んだ窯がふたたび地下で眠れるように、発掘調査の最後の作業を進めました。

午前中、トータルステーションを使って、図面記録の最終的な確認などをしました。

DSCF6317

また、窯の形を記録するために、等高線を入れる作業も行ないました。
等高線は地形を表現するために、同じ高さの点をたくさん取って、線としてつなげていきます。
このような等高線は遺構の起伏を記録する時に大変有効です。
DSCF6313

午後からは埋め戻し作業に入りました。
DSCF6345

真砂土や土嚢などで遺構が壊れないように保護しながら慎重に埋め戻し作業を行ないました。
調査中で一番肉体労働を要するのが、この埋め戻しのタイミングです!
発掘でせっかく取り上げた土をもとに戻さないといけません。
今日一日では埋め戻しが終わらなかったので、また明日も作業を続行。

明日に埋め戻しが終わることを願って、今晩は英気を養うことにします。

P.S. 今日は埋め戻し作業に入る前に、準備運動としてラジオ体操をしました! 久しぶりのラジオ体操にタイミングがかなりずれる場面も。ただ、意外と体で覚えているもののようです。

名称未設定 1

(R)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>