調査をはじめて、気づけば10日。
調査は刻一刻と進みます。
本日は、すすめてきた磁気探査のつづきを行なうとともに、
2基の窯と考えられる遺構の間に堆積している灰原の範囲と層位的な関係について検討しました。
磁気探査については、昨年度行なった範囲から
南方向に広げて、計測しました。
西山1号窯の南側から東側斜面にかけては、時期の異なる窯跡が存在する可能性があり、
その範囲を推測するためです。
本日で計測完了。
掘削作業からも大きな成果を得ることができました。
西山1号窯では2基の窯と考えられる遺構が発見されていますが、その間には灰原が広がっています。
本日は、この灰原の範囲を図面と写真で記録しました。
遺構の写真撮影
そして、掘削作業を進めると、この灰原は調査区1で検出された窯の一部を掘り込んで、
形成されていることが判明しました。
そのため、少なくとも調査区1の窯の操業時に灰や焼成失敗品などが廃棄されたものではない可能性が考えられます。
各遺構の厳密な時期確定には、さらなる土層の検討や出土遺物の検証が必要ですが、
大きな手がかりを得ることができました。
宿舎に帰ると、秋らしく焼きナス。
ご馳走で体力も士気も高まりましたので、明日も頑張りたいと思います。
(J)