月別アーカイブ: 2013年9月

調査終了!!

本日はとうとう調査終了日となりました。

昨日、発掘現場より撤収した機材を、大学へと運びます。

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お世話になった宿舎にも別れを告げ、撤収作業を進めます。

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大学に戻り、機材を積み下ろすと、発掘現場で使用した機材の手入れを行ないます。

毎日手入れをしている機材ですが、調査を続けている間に土や泥などで汚れがついてしまいます。

それをしっかりと落とし、来年の調査でもしっかり使えるようにしておきます。

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機材の手入れ、片付けまでおこない、調査が終了となるのです。

 

 

 

本日をもちまして、2013年度西山1号窯発掘調査は終了となります。

皆様には当ブログを御愛読いただきまして、誠にありがとうございました。

また、来年度も発掘調査を予定しており、その成果もブログを通じてお届けしたいと考えております。

今後とも、是非ご期待下さい。(M)

埋め戻し終了!!

本日で発掘現場での作業は最終日となりました。

 

調査区2では今日まで、取り上げていなかった遺物の取り上げ作業を行ないます。

遺物を傷つけないように、丁寧に取り上げを行ないます。

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調査区1で検出されていた、焼台の列も本日取り上げました。

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昨日に引き続き、発掘現場に置いていた機材も順次撤収していきます。

機材を置いていたテントも解体しました。

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掘削、作図、写真と、約3週間作業を行なってきた調査区も本日で埋め戻しです。

来年の調査のことも考え、表面を真砂土でおおい、遺構を保護します。

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約3週間かかり掘削した調査区も、埋めてしまうときは儚いものです。

1つの調査区につき、1時間半ほどで埋め戻ってしまいました。

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思い返すと名残惜しい限りですが、調査区の埋め戻しも完了し、

調査地での作業を終了することができました。

 

明日は、大学へと現場機材を運ぶ予定です。最後まで怪我のないよう注意していきたいと思います。(M)

現場も大詰め

本日は昨日に引き続き晴天で、木陰のある発掘調査現場は非常に過ごしやすい環境となりました。

しかしこの「雲ひとつない晴天」は、とある作業においてはとても困った存在となります。

 

それは写真撮影です。

 

遺構の写真、特に全体像を撮影する際には、土色の違いなどを性格にあらわすために、直射日光のかからない状況が求められます。場合によっては日よけ幕などを用いて遺構にかかる光を防ぎます。

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しかしどうしても人力には限界があるため、写真撮影に適した状況になるまで辛抱強く耐えなければならないこともあります。この待ち時間は独特の緊張感に包まれています。

無事にベストコンディションでの撮影が成功した時は、喜びもひとしおです。

 

この他には、現場でもう使わない道具の撤収や、先日の台風で一部が崩れた土嚢の積みなおし、測量などを行ないました。

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午後には研究室の福永先生が来訪され、最後には本日作業に参加していた全員で記念写真を撮影しました。

いよいよ明日には埋め戻しが始まります。最後まで怪我のないよう気を引き締めてかかりたいと思います。(U)

閉合トラバースと写真撮影

本日は台風一過と呼ぶにふさわしい、雲ひとつない晴天でした。

 

そろそろ、発掘調査も終盤です。

今日は閉合トラバースを行ないました。

閉合トラバースは発掘調査で用いる杭の位置関係を確かめる作業です。

ここで確かめる杭に、国土座標が分かっている杭(もしくは基準点)を含めることで、遺跡の場所を国土座標で示すことが出来ます。

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また、調査区1・2ではともに調査区内の清掃をおこないました。

写真を撮影する前に、調査区内に溜まってしまった土を除去し、フレッシュな土の面を出します、

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発掘調査では図面の記録とともに、写真による記録も大切な情報です。

デジタルカメラだけでなく、フィルムカメラも用いて撮影していきます。

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今回の調査では軒丸瓦(左)・軒平瓦(右)が出土しました。

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西山1号窯ではこれまで平瓦などが表面採集されていましたが、

軒丸瓦・軒平瓦が発見されたのは初めてです。

 

さて、宿舎に帰ると3日前に誕生日だった大学院生のTさんのために

生活当番がケーキを作って待っていました。

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Tさん、誕生日おめでとう!!

 

 

調査の予定日もあとわずかになってまいりました、

やり残しのないよう、気をつけていきたいと思います。(M)

台風一過

本日未明より台風に見舞われたため、午前中は激しい風雨のなか、宿舎で現場の状態を案じながら過ごすこととなりました。

しかし、午後からは台風一過の晴天。現場での作業を行なうことができました。

まず、本日の作業は昨日からの豪雨で調査区に溜まってしまった水を抜くことから始めました。ブルーシートでしっかりと保護してあるとはいえ、やはり調査区には水・泥などが多少は入り込んでしまいます。

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そしてその後は、良い状態で写真を撮影するため、調査区内の泥や土をきれいに除去していきました。同時に、調査区2では図面を仕上げる作業も行ないました。

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また、OBのKさんが奈良からなんとか来訪。足元も悪いなか、ありがとうございました。

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今回の西山1号窯の調査では、三叉トチンが約10片程度出土しました。

三叉トチン

三叉トチンとは、緑釉陶器を重ねて焼く際に用いられるもので、焼き物同士の融着を防ぐために用いられた道具です。

トチン模式図

Kさんが参加された大谷3号窯の調査でも、三叉トチンが出土しました。

しかし、大谷3号窯の三叉トチンは篠窯における緑釉陶器導入期のものであり、

今回の調査で得られた三叉トチンは、緑釉陶器生産の終末期に属すると推測されます。

これまで、篠窯の緑釉陶器は、トチンを用いず、重ね焼きの痕跡がのこるなどの粗雑な印象をも
たれてきましたが、大谷3号窯や西山1号窯の調査によって良質の緑釉陶器も生産されていたことが明らかとなりました。

とはいえ、どうして導入期と終末期にのみ、三叉トチンを用いるのかといったことなど、解決されていない課題もあります。

このことは遺物の分析を続けていく中で、明らかにしたいと思います。

調査も佳境を迎えています。そろそろ疲れも出てきますが、皆様のご支援に感謝しながら作業に臨みたいと思います。

(K)

 

 

 

今後の調査に向けて

激しい降雨のため、誠に残念ではありますが本日の現地説明会は中止と致しました。

今回の調査では今後、現地説明会の開催は予定しておりませんが、調査成果はこれからも当ブログを通じてお届けして参ります。

また、今回の現地説明会用に作成した資料をこちらに公開しておきますので、ご覧いただけましたら幸いです。

西山一号窯現地説明会資料

 

さて、本日は現場での作業も行えませんでしたので、宿舎での作業を主に行ないました。

今回の調査ではこれまでに大量の遺物が出土しておりますが、その洗浄作業を少しずつ進めていきました。

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下の2枚の写真は、窯でやきものを焼く際に、やきものを支える台として用いられた土の塊の破片です。

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どちらも硬く焼け締まっており、上の写真は柱状の焼台、下のものは四角い形をしていたと予想されます。

調査では、須恵器や緑釉陶器、瓦などのやきものだけでなく、こうした焼台や、窯の構築材のような窯の操業の諸工程を考える上で重要な資料を大事に取り上げています。

さて雨の日の作業は室内だけではありません。

調査区に降雨によるダメージが及んでいないか懸念されたので、数名で現場へ向かい、調査区を保護するブルーシートを念入りに張り直しておきました。

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今年度の調査も少しずつ終わりが近づいて来ています。

今週いっぱいで調査は終了の予定です。

今後は記録作業を進めていきますが、調査で得た情報を精確に記録すべく、最後まで気を引き締めて参りたいと思います。

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図面の作成続行

現地説明会中止のお知らせ

9月15日に予定しておりました西山1号窯の現地説明会ですが、明日は雨天の可能性が高いため、中止とさせていただきます。

期待されていた皆様方にはご迷惑おかけいたしまして、申し訳ありません。

 

以下は、本日の調査成果です。

 

本日は天気も良く、蒸し暑い中での作業となりました。

調査も後半になり疲れも出る頃ですが、栄養ドリンクを飲んで現場に向かいます。

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昨日に引き続き、断面図と平面図の作成を行ないました。

それぞれの担当の箇所を、じっくり観察しながら図を記録していきます。

学部生も苦戦しながらですがこの作業に取り組みました。

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本日はお昼過ぎに三重大学の学生さんが、また夕方には窯跡研究会の皆様が見学にいらっしゃいました。

遺構や出土遺物について貴重なご意見をたくさんいただきました。

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明日からも本日いただいた意見を踏まえながら、調査終盤に向けて調査に励んでいきたいと思います。

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現地説明会中止のお知らせ

9月15日に予定しておりました西山1号窯の現地説明会ですが、明日は雨天の可能性が高いため、中止とさせていただきます。

期待されていた皆様方にはご迷惑おかけいたしまして、申し訳ありません。

予定されていました、現地説明会の資料は後日、当ブログにて公開します。

記者発表の日

本日も夏に逆戻りしたかのような暑い天気が続きます。

調査も後半戦に差し掛かり、記録作業がメインになってきました。

土層の重なりを記録する断面図や、遺構や遺物の出土状況等を記録する平面図の作成を主に行ないました。

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今後も必要な図面の作成や写真撮影を順次行なっていきます。

 

また、15日に現地説明会を開催するにあたり、開催情報とともにこれまでの調査成果の記者発表を行ないました。

多くの新聞社から記者の方々が取材に来て下さいました。

調査で出土した遺物や、現地で検出されている遺構を観て頂きます。

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私たちが記者の方にお伝えした情報が、ニュースや新聞を通して、より多くの方に伝わるように願っております。

 

最後に、明後日の現地説明会にお越しの予定の方にお知らせです。

現地説明会は小雨決行です。悪天候で中止となる場合には当ブログで当日お知らせ致します。

最寄のバス停より山道を進んで頂くことになりますが、足元にお気をつけてお越しください。

現地説明会会場へのアクセス⇒http://sueki.extrem.ne.jp/nishiyama1/?p=678

(I)

現地説明会会場へのアクセス

現地説明会会場へのアクセス

 

「亀岡駅」バス停より京阪京都交通バスにて「篠」バス停下車し、徒歩約30分

京阪京都交通バス:国道線 系統番号1、1A、2に乗車

亀岡駅    篠
12:05発  12:18着
12:35発  12:48着
13:35発  13:48着
14:05発  14:18着

 

発掘現場への順路

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篠バス停より国道9号線を東へ

右手に歩道がありますので、そちらを10分ほど歩きます。

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ガソリンスタンド沿いの交差点を直進します。

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道なりに進むと、セブンイレブンの看板が見えてきます。

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セブンイレブンのある交差点を直進します。

 

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セブンイレブンを過ぎると、「ICPG」の青い看板が見えてきます。

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「ICPG」の看板を右折し、坂を上ります。

ここより約20分かかります。

 

 

王子方面からですと、下の写真のように見えます。

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「Daikoku Burger」と書かれた赤い看板が目印になります。

 

 

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坂をしばらく、道なりに進みます。

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細い坂道をこえると、畑がひらけてきます。

しばらく道なりに直進

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小屋を右手に直進し

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再び坂をのぼります。

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坂を上りきったあと、右折せず、直進。

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しばらく、道なりに進み

 

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京都縦貫道にかかる橋を渡ります。

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仮設トイレが見えた後、最後の坂を上る。

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ようやく、西山1号窯に到着。

バス停より約30分かかります。

 

現地説明会当日には、要所々々で学生が案内をいたします。

安心してお越しください。