本日は昨日に引き続き晴天で、木陰のある発掘調査現場は非常に過ごしやすい環境となりました。
しかしこの「雲ひとつない晴天」は、とある作業においてはとても困った存在となります。
それは写真撮影です。
遺構の写真、特に全体像を撮影する際には、土色の違いなどを性格にあらわすために、直射日光のかからない状況が求められます。場合によっては日よけ幕などを用いて遺構にかかる光を防ぎます。
しかしどうしても人力には限界があるため、写真撮影に適した状況になるまで辛抱強く耐えなければならないこともあります。この待ち時間は独特の緊張感に包まれています。
無事にベストコンディションでの撮影が成功した時は、喜びもひとしおです。
この他には、現場でもう使わない道具の撤収や、先日の台風で一部が崩れた土嚢の積みなおし、測量などを行ないました。
午後には研究室の福永先生が来訪され、最後には本日作業に参加していた全員で記念写真を撮影しました。
いよいよ明日には埋め戻しが始まります。最後まで怪我のないよう気を引き締めてかかりたいと思います。(U)