激しい降雨のため、誠に残念ではありますが本日の現地説明会は中止と致しました。
今回の調査では今後、現地説明会の開催は予定しておりませんが、調査成果はこれからも当ブログを通じてお届けして参ります。
また、今回の現地説明会用に作成した資料をこちらに公開しておきますので、ご覧いただけましたら幸いです。
さて、本日は現場での作業も行えませんでしたので、宿舎での作業を主に行ないました。
今回の調査ではこれまでに大量の遺物が出土しておりますが、その洗浄作業を少しずつ進めていきました。
下の2枚の写真は、窯でやきものを焼く際に、やきものを支える台として用いられた土の塊の破片です。
どちらも硬く焼け締まっており、上の写真は柱状の焼台、下のものは四角い形をしていたと予想されます。
調査では、須恵器や緑釉陶器、瓦などのやきものだけでなく、こうした焼台や、窯の構築材のような窯の操業の諸工程を考える上で重要な資料を大事に取り上げています。
さて雨の日の作業は室内だけではありません。
調査区に降雨によるダメージが及んでいないか懸念されたので、数名で現場へ向かい、調査区を保護するブルーシートを念入りに張り直しておきました。
今年度の調査も少しずつ終わりが近づいて来ています。
今週いっぱいで調査は終了の予定です。
今後は記録作業を進めていきますが、調査で得た情報を精確に記録すべく、最後まで気を引き締めて参りたいと思います。
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