月別アーカイブ: 2013年8月

掘削開始

 

本日は前日から引き続いて地形測量を行なうとともに、調査区を設定して、地面を掘り下げていく作業を開始しました。

調査区の設定前には雑草を除去して、周辺の状況がよく分かるようにしました。

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その後、いよいよ調査区の範囲を決定しました。

設定した範囲に従って、現れてくる土をよく観察しながら慎重に掘り下げを開始しました。

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調査期間中は宿舎をお借りして、当番制で調理や洗濯など、身の周りの仕事を担当しながら生活しています(生活当番といいます)。

下の写真は、生活当番が夕食の準備をしているところ。

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整理整頓は今後の課題としたいと思います。

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地形測量と堀り前写真

 

※ ネット環境整備中のため、遅れて更新しています。

本日の作業は地形測量と掘削前の写真撮影を行ないました。

地形測量は3~4名の班で作業します。

班員にはそれぞれ違う役割があり、いかにチームワークを発揮できるかといった点が重要です。

例えば平板測量では、測る点を決める人、高さを測る人、距離と方向を記録する人が別々の機材を使いながら、一つの図面を作っていきます。

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また、先日の磁気探査で、発掘調査区にも目星がついてきました。

その地点を中心に、掘削前に写真撮影をおこないます。

掘る前に撮るのでこれを掘り前写真と呼びます。

発掘前の状況も記録するわけです。

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新たな山の住人も発見しました。

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まだまだ暑い日が続きそうです。

( I )

磁気探査実施

※ ネット環境整備中のため、遅れて更新しています。

本日は、磁気探査の実施日です。

磁気探査をおこなう前に調査範囲にメジャーを張りました。

これは基準の点からの距離を測って磁気を測定するためです。

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準備がおわると、それからは西口さんの独壇場!

着々と計測を行なわれます。

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磁気探査の結果はその日の夜に報告に来ていただけることになりました。

さて、磁気探査後は2班に分かれて地形測量をおこないました。

地形測量調査では、標高が重要な情報です。レベルを使って、測量杭の標高を測ります。

 

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さらに、平板を用いて、等高線を引く作業をおこなうなど、調査も本格化し始めました。

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夜には西口さんが宿舎にいらっしゃり、探査結果の説明をしてくださいました。

窯がありそうな場所がわかってきて、今後の調査が楽しみです。

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明日以降はこの探査成果をもとに掘削範囲の決定と測量をおこないたいと思います。

(M)

機材の搬入日

※ ネット環境整備中のため、すこし遅れて更新しています。

今日は、西山1号窯発掘調査の機材搬入をしました。

午前中は、発掘現場や宿舎に機材を運び込みます。

まず大学では、昨日準備した機材をトラックに積み込みます。

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トラックが現場に到着すると、 発掘現場に集合した班と一緒に機材おろしをしました。

午後にはテントやトイレなども運び込まれ、調査の準備が整ってきました。

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また午後からは磁気探査を専門的にされている、桜小路電機の西口和彦さんが来てくださいました。

さて、今回の調査では、実際に掘削をする前に磁気探査をおこないます。

磁気探査とは、特殊な機器を使って地中の磁気の変化を測定する調査方法です。

窯など高い温度で熱せられた遺構がある範囲を推定することができます。

この結果を元に、調査範囲(トレンチ)を決めます。

磁気探査をするのは29日ですが、今日はその事前準備をしました。

事前に作成された図面にしたがって、西口さんからご指導を受けながら木杭を設置する作業を進めていきました。

使用した機材は私たちも調査で使う機器でしたが、少ない動作でスムーズにセッティングされる姿に技術の差を感じ、身の引き締まる思いでした。

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明日からは本格的な調査。気を引き締めて、調査にのぞみます。

ちなみに西山1号窯のあるところは、山の奥深く。

山の住人との出会いもありました。

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(S,H)

機材準備

本日は明日の調査開始に向けて機材準備を行いました。

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涼しい晴天の下、スムーズに作業が進みました。

現場に行って困らないよう余念なく準備をします。

初めて参加する学生も大学院生や上回生から指示を受けながら、はりきって作業に取り組みました。

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調査にはたくさんの機材や物資が必要になります。

骨の折れる作業もありましたが、無事完了することができました。

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明日はいよいよ現地での調査が始まります。

この3日間で機材や西山1号窯について学んだことを実地で活かせるようしっかり整理して、一同調査へ臨みたいと思います。(H)

事前勉強会と結団式

本日は西山1号窯発掘調査に向けての事前勉強会および、結団式を行ないました。いよいよ調査団の本格始動です。

事前勉強会では篠窯跡群についての基礎知識を学ぶとともに、調査で発見が予想される遺物や遺構に関する理解を深めます。また、今年の初めに雪の降る中で行なった、西山1号窯測量調査の成果を振り返りました。

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発掘調査初体験で緊張気味の学生も、微笑ましいエピソードを交えながら先輩から発掘調査について学び、期待に胸を膨らませます。

 

 

 

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結団式では先生方から頂く言葉に身を引き締め、調査に臨む決意を新たにしました。

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先生方のお話の後、これから苦楽をともにしていく仲間と調査へ向けての豊富を語り合いました。

 

明日は調査に必要な機材の準備、そして明後日から発掘調査開始です!

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機材講習会

大阪大学考古学研究室では、8月28日より篠窯跡群西山1号窯の発掘調査を行ないます。

本ブログでは、西山1号窯の調査について、紹介していきます。

本日は発掘調査に向けて、調査で使用する機材の扱い方を学ぶ、講習会を行ないました。
発掘調査で正確に、そして素早く機材を扱うために練習は欠かせません。

大学院生が学部生に機材の使用方法をレクチャーします。

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高さを測るための測量機器「レベル」と「スタッフ」の練習をしました。

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「平板」という測量機器は、周辺の地形や遺跡の平面図を作成するために使います。

レベルも平板も、ただ地面に立てればよいというものではなく、きちんと据える必要があります。

そのためには練習が必要となるわけです。

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発掘調査では、今回練習したレベルや平板を使って、周辺の地形や調査区の範囲を示した図面を作っていきます。

今日の練習成果を発掘調査本番に活かしたいと思います。

本日は午前中は豪雨でしたが、午後には晴れてきました。

幸先良い調査のはじまりです。

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