本日の発掘調査も素晴らしい快晴の中で行なうことができました。
待兼山から箕面方面を眺めた景色です。
この景色を眺めることのできる竹林の調査区では
昨日に引き続き掘削を続けております。
竹の根っこが広がり掘りにくいですが、今日おおかた除去することができました。
さて、もう一方の調査区(地点2)です。
木の生い茂る中で、昨日に引き続き平板測量を行なっています。
平板測量は、平板という機器(上の写真で手前の彼がつかっているものです)を用いて、
等高線を図化し、調査地点の周囲がどういった地形なのかといったことを調べる作業です。
地形を把握しながら、等高線の行く先が真っ直ぐにのびるのか、曲線を描くのかといった点に注意して、方眼紙に書き込んでいきます。
こうしてできた地形図をもとに、自然地形であるのか、それとも人為的な痕跡が
地形にあらわれているのかといった情報を得ます。
さらに、この測量図をもとに、遺跡がもっとも遺っていそうな箇所に、
調査区を設定して、そこを実際に発掘してゆくのです。
(あてずっぽうで掘っているのではないのです。)
平板を立てたり、測量図を描くためには練習が必要です。こういった作業を通じて考古学の基本技術を学んでいくのです。
夏の終わりも感じながら、今日も遺跡に思いを巡らせています。(M )