本日は調査区1の窯と考えられる遺構をより明確に把握するため、掘り下げて検討しました。その結果、窯壁の痕跡も徐々に出していきました。
窯の輪郭が明確に出てきつつあり、まわりの土層との前後関係も明らかになってきています。これで窯や灰原などの形成過程を推測することができます。
薪を詰める焚口を出して、その付近から土器の破片が大量に出土しました。また出土遺物の整理作業で、水洗いをして土を取り除き、割れた破片を接合するといった作業をします。
発掘調査では大量の土が出ます。それは土嚢袋につめておきます。
ただし、多量の土嚢袋を散らかしておくと、あぶないので、整理整頓します。
きちんと並べて、思わず万歳。
また、遺構を埋め戻してからでも遺構の詳細が確認できるように、記録用の図面をとります。本日は、北壁と西壁の断面図を作って、土層の前後関係や変わり目などを反映させました。
最後に本日の調査で得た知見を共有するためのミーティングを行ないました。自分の参加していた作業だけでなく、他の作業区の進行具合を把握しなければならないので、毎日の終わりのミーティングが貴重な時間です。
本日で窯の平面形、規模がおおよそつかめてきました。
(J)