図面作成と陰の努力

本日は、朝から日差しが差し込む一日となりました。

朝の宿舎からの出発は、本日限りで宿舎を去ってしまう学生の荷物もあり、車は荷物で一杯です。

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短い間でしたが、1回生のお2人、お世話になりました。

今日の作業は、2つの調査区の掘削、記録作業です。

記録作業では、主に図面の作業を行ないました。図面はその時々で、適切な方法を用いて作成します。

本日は窯の平面図と、窯内部のアゼの断面図をそれぞれ記録しました。

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ところで、発掘調査の記録作業には、機材の取り扱いが重要になってきます。

その扱いにより、作業の進行具合も大きく変わってくるのです。

昼休みの昼食後、有志による機材の取り扱いの練習が行われていました。

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早く上達して、先輩の鼻を明かしてほしいものです。

(T)

記録作業

本日の作業は、現在、内部を掘り下げている窯の残存状況を確かめつつ、適宜、記録作業をおこなったことです。

まずは、昨日までのアゼの幅を狭めて、窯の内部の掘削を進めました。

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窯内に流れ込んだ赤い土を除去していきつつ、窯の範囲等を明確にしていきます。

その後に、発掘調査において重要な作業の一つ、写真撮影を行ないました。

土層の堆積状況などを随時記録することによって、窯のなかにどのように土が落ち込んだのかといったことが後にも確認できます。

写真は、カラー写真だけではありません。

モノクロのフィルムでも撮影しています。

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写真に影が写りこんでしまうため、いつもは待ち遠しい日光も、このときばかりは悩みの種です。

そして、本日のように調査区をきれいにした後に忘れてはいけないことは、機材の手入れです。

毎日泥だらけになるスコップや竹べらなどの道具は、一日の調査後にみんなで手入れを行ないます。機材を大切に使っていくために必要な毎日の日課です。

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毎日きれいに使える機材にも、前日の人の心遣いが表れています。感謝しつつ、明日からの調査もがんばっていきたいと思います。

(T)

現在掘削中

昨日の雨のせいで、ブルーシートに雨水が大量に溜まっていて、また現場周辺もぬかるんでいたため、まず溜まっていた雨水の汲み取りから本日の作業が始まりました。

調査区1では、漢字の「木」状のアゼにそって更に掘り下げました。

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窯の内部の構造がより明確になりつつあります。

調査区2では、カタカナの「キ」状のアゼを設定し、窯の範囲を追いかけました。

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明日も作業を進めることができるので、これからの成果が楽しみです!

宿舎に帰ると、今までにないご馳走(たまご巾着と煮込み大根)が待っていました。

体も温まり、今日の疲れが吹き飛びました。

(J)

窯の輪郭を確認

この一週間は極寒の日々が続いていましたが、今日の午前中は昨日につづいて暖かでした。

集合写真

台湾チーム二人が揃っての参加は最終日となるので、集合写真を撮りました!

本日の作業目標は、ひきつづき窯内の掘削をおこない、窯のおおよその範囲を確認することです。

調査区1では、窯の形が明らかになってきました。

調査区1全体像

力をいれすぎて窯壁を崩してはいけないので、慎重に掘削を進めました。

窯内の床面も、部分的ですが、今日初めて検出されました。

調査区1検討会

窯の構造を解明するために、皆で意見を交換し合い、検討しました。

調査区2では、窯壁の一部を検出しました。

調査区2掘削中

これで、焚口の位置が大体判明しました。

明日は窯内の状況をさらに解明するために掘削を進める予定です。

本日は、3時ごろから雨が降ってきましたので、早めに撤収しました。

宿舎に戻ると、生活当番が大量に作ってくれた餃子が待っていました。餃子のご馳走で英気を養って、明日もがんばりたいと思います。

(K&O)

窯内の掘削開始

今日は冬晴れの一日です。ちょっと暖かくなりました。春の訪れをすこし感じて、太陽の光から元気をもらったので、調査は一段と進みました。

今日の目標は1-1号窯の残存状況の解明です。土層の堆積状況を記録するためにアゼを設定して、掘り下げました。

慎重に掘っていくと、窯壁が見つかってきました。

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そして、焚口と思われるところから珍しい緑釉陶器椀の高台が見つかりました!素晴らしい!

透明な濃緑で不思議な輝きがしています。

緑釉陶器とは緑色の釉がかかった平安時代の高級食器ですが、みつかったものは釉も厚く、貴族志向であるのかな、と感じました。

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1-2号窯も灰原直上から古代の瓦が完形に近い状態であらわれました。

瓦は平凡な灰色に見えますが、平安時代の陶工が頑張って作る姿が目に浮かび、感動。

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明日は1-1号窯の床面を検出することが目標です。明日の新発見を楽しみにしています。

ちなみに、今日は台湾からの学生のために、発掘用中国語単語教室を開催しました。
窯体はヤォティ、掘るは”ワ(挖)”、止めては”ティン(停)”です。一緒に覚えていきましょう!

下の写真は、”ワ(挖)”

 

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OBの訪問や差し入れもあり、あたたかい応援をうけて、調査は順調に進んでいます。

(K&R)

寒さに負けず

昨夜雨が降ったにも関わらず、晴れ間ののぞく天気でした。

今日の午前中には、業者の方にお願いして、GPSで発掘調査現場の位置の国土座標を調べていただきました。
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また、発掘現場の現在の状況を3次元計測で記録していただきました。
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カメラと、トータルステーションという測量用の機械を用いて、計測をおこなうようです。
寒い中どうもありがとうございました。

さて、午後からは、調査区1の昨日検出した窯の輪郭を図化しました。
計測する点をはかり、方眼紙に書き込んでいきます。
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こうした記録は、調査後の重要な資料となります。

また、調査区2では灰原の範囲を明確にするため、掘削を進めていきました。

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調査現場は寒いですが、今日の生活当番だった台湾からの留学生二人が
温かいご飯をつくって宿舎で待っていました。

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紅焼麺です!うまし!

ちょっとピリッとした辛めの味付けが体を温めてくれます。

まだまだ、寒い日が続きますが、がんばって調査を進めていきたいと思います。(M)

 

灰原の検討

昨日の大雨が降っていたので、いつも歩いて降りた道がぬかるんで、危険でした。
このままじゃダメ。道の整備は助教の仕事。

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雨は降ったり、やんだりしましたが、影響はあまりありませんでした。作業は順調に進んでいます。

まず、灰原(焼き物を焼いたときにでる灰や失敗した焼き物を捨てたところ)に関するさらなる知見が得られました。

去年の夏、調査区のところどころで見つかった灰原は2つありました。

今日、調査区の断面で二つの灰原の層位関係を確認しました。
そして、このうち、新しく形成された灰原は北側の1-2号窯から流れてきたものが分かりました。

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上の写真は、左に古い方の灰原、右に新しい方の灰原があり、そのあいだに黄色い間層がはさまっている状況が、平面的に観察できるところです。

また、2基の窯跡や周辺遺構の全面的な清掃が完了しました。

明日は、遺構の検出面をまず記録する予定です。
明日のいい成果が取れますように。

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今日は雪こそ降らなかったものの、すごく寒い日でした。
南国・台湾からの学生も調査に参加して、「好冷!(とても寒いです)」と連呼。
カイロをたくさん使って、寒さを忍び、明日も頑張っていきましょう!

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(R)

 

雨の中の調査

本日は、今回の現場ではじめて雨の中での調査となりました。

午前中は雨が強いこともあったため、雨が止んだ合間を縫って、調査に必要な杭に標高などの情報を入れる作業を行ないました。

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これからの調査において重要な情報となりますので、確認作業は怠りません。

雨の日は、しっかりと対策をして調査に臨みます。

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掘削も、調査区を汚さないよう気をつけて行なわないといけません。

足元にきれいな土のう袋を敷いて、土を落とさないように気をつけます。

調査区2の中央に残っていた樹木の切り株も、とうとう除去されました。

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明日からも掘削作業が続きますが、寒さに負けないように頑張っていこうと思います。

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掘削開始

機材もしっかり整い、本格的に調査の開始です。

まずは昨年埋め戻していた調査区の表土と土嚢を取り除きます。作業員の方々の手を借りてひたすら土をどけ、土嚢を投げます。一つ一つの重さはたいしたこと無くても何個も投げているとさすがに疲れます。

明日はきっと筋肉痛ですね!

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土嚢の下からは昨年の調査区が姿を現しました。

その他にも測量などいろいろな仕事が発掘調査にはつきものです。なかにはこんな仕事も!DSCF3683

これは現場の簡易トイレに水をいれている写真です。気持ちよくトイレを使えるのも彼らのおかげですね。

これからいろいろな作業風景もアップしていきます。どうかご期待ください!DSCF3681

(T)

 

 

 

現地入り

今日からついに現地入りです。

今回の調査では新しい宿舎にお世話になります。現地班は快適な生活ができるようまず大掃除。

一軒家を借りるということもあり、ますます共同生活感が強まる気がします。DSCF3634DSCF3643

一方大学班は車で機材を搬入。

日用品も含め発掘調査では多くの道具が必要なので運ぶ量も相当です。DSCF3633

それと簡易トイレやテントなど、発掘調査をするうえでは欠かせない設備を整えました。

これで明日からの現場はバッチリですね!

(T)