本日の作業は、現在、内部を掘り下げている窯の残存状況を確かめつつ、適宜、記録作業をおこなったことです。
まずは、昨日までのアゼの幅を狭めて、窯の内部の掘削を進めました。
窯内に流れ込んだ赤い土を除去していきつつ、窯の範囲等を明確にしていきます。
その後に、発掘調査において重要な作業の一つ、写真撮影を行ないました。
土層の堆積状況などを随時記録することによって、窯のなかにどのように土が落ち込んだのかといったことが後にも確認できます。
写真は、カラー写真だけではありません。
モノクロのフィルムでも撮影しています。
写真に影が写りこんでしまうため、いつもは待ち遠しい日光も、このときばかりは悩みの種です。
そして、本日のように調査区をきれいにした後に忘れてはいけないことは、機材の手入れです。
毎日泥だらけになるスコップや竹べらなどの道具は、一日の調査後にみんなで手入れを行ないます。機材を大切に使っていくために必要な毎日の日課です。
毎日きれいに使える機材にも、前日の人の心遣いが表れています。感謝しつつ、明日からの調査もがんばっていきたいと思います。
(T)