精査と記録作業

本日は先週とは打って変わって、30度を越える夏日のなかでの調査となりました。

季節はずれのセミの鳴き声の中、調査も順調に進んでまいります。

 

調査区1では掘り残していた部分を掘削し、最終的な遺構の確定を目指します。

調査区1では窯の可能性の高い赤い土が検出されており、この範囲を丁寧に掘り進めて決めていきます。土を見極めながら、丁寧におこなう作業は、とても気を使う作業です。

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こちらは、窯と灰原との関係を考えるために、土層の堆積状況を精査しています。窯の中に落ち込んだとみられる赤い土の上に、灰原の土層である黒い土が堆積しているので、これで遺構の先後関係が判明するわけです。

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調査区2では、土の堆積状況を図化して、記録として残していきます。

発掘調査では、発掘したことによって得た情報を、図化することで記録していきます。

図化を行なう作業も、発掘調査ではきわめて重要な作業の一つです。

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留学生、2回生が丁寧に記録作業をおこなっているところです。

 

現地説明会まで、残すところあと3日となりました。

当日に皆様により良い状態で成果を報告できるよう、準備に励みたいと思います。(M)

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